他者認識から始まる、人との“触れ合い” 後期専門Cコースもいよいよ最終回。「触れる」というテーマで 様々な視点から講義が行われてきましたが、 第6回目は「人に触れる」〜身体に触れる・心に触れる〜と題して、 千葉大学の徳山郁夫先生より講義を受けました。 徳山先生といえば、ゲームを使った体験学習を思い浮かべる方も 多いかと思いますが、今回は一体どのような課題がチームに 与えられるのでしょうか?! 受講生全員、ちょっとドキドキしながら講義がスタートしました。
元来、人は誰でも無意識のうちに“不安”と向き合い、“孤独”と闘っていて、 だからこそ、“みんな”と一緒であることに安心感を覚え、知恵を出し合いながら 問題解決を行うために協力し合うのではないだろうか…? 現代社会はそれらが希薄になり、感性が開いていない個人が増えているのでは…? という問題提起が徳山先生から出されました。 そうするには、先ず「他者認識」や「相互交流」、つまりは他者に「触れる」 ことが必要であり、それらは客観的な概念だけでなく、心理的な内面にいかに 触れることができるか?が重要だと徳山先生は言います。 前半の問題提起の講義に引き続き、後半はそれらの体験学習です。 ウォーミングアップを兼ねて恒例のゲームから開始。 ボールを渡された人は、次の人へ声をかけながらパスしていきます。 一通りできたら、今度は一周するタイム目標を決め、 どうしたらクリアできるかを皆で考え実施します。 この時、大事なポイントは様々な意見を受け止め、肯定的に評価しあうこと。 これらは、「フルバリュー・コントラクト」と呼ばれているのですが、 いかに日常生活の中でこのような気持ちで向き合えていないか、 また、一歩踏み出しやすい環境を自ら作れていないかを実感させられました。 今回は見事全員のアイデアを集結し、目標以上の結果を達成です! さて、次のゲームでは更なる難題が突きつけられました。 各自、目と口を閉じたまま事前に渡された番号順に並ぶというもの。 どう並ぶのか、どう動けば良いのか、全く指示がないままスタートです。 誰もが「えっ、そんなことできるの?無理じゃない?」と心の中で思いつつ、 ごそごそ動き回るうちにアクションを起こす人が表れました。 手を叩き、自分の番号を知らせる人、それに反応して続きの番号の人が 音を頼りに動き出し…。手を取り合いながら、かなり良いところまで 並ぶことができたのです。 このように、不可能だと思うこともチームで一体となり、他者のことを 理解するように努めれば、リーダーの指示が無くても解決できることを 身をもって体験させられました。 最後に徳山先生より、こういうゲームをやると、“できた・できない”に 焦点が当たりがちですが、大切なのはそこから“何があったか”、 “どんなプロセスがあったか”を考え、次に活かせるかであると コメントをいただきました。 私たちの文化は常に成功することに焦点が当てられがちですが、 一方でどう失敗するかに関しては、あまり触れられていません。 条件がクリアできない人は対岸に置かれ、悲哀を感じてしまう社会…。 そんな社会を変えるために、このゲームから1人でも多く何かを 感じとってもらえれば…と授業は締めくくられました。 さて、後期専門コースでは、全6回「触れる』の講義を受けて、 どのように日々の暮らしやまちづくりに活かしていけるのかを 各自レポートにまとめます。3月26日(土)に 環境健康フィールド科学センターにて発表会も行いますので、 ぜひご期待ください! 詳しくはホームページ上にて告知いたします。