食と流通の現場で起こったこと
前期の専門コースは、「災害時における市民の知」がテーマです。
大震災で経験したことを整理し、これから自分たち市民が何ができるかを考えていくプログラムとなっています。
第2回は「食と流通」をテーマに、京北スーパーの代表取締役・石戸義行さんをお迎えしました。
食の流通の現場では何が起こり、どうなったのか?
市民がそれをどう受けてとめて、何ができるか?
そのようなことを考えていきました。

講師の石戸さんは現在49歳(1962年生まれ)。多くの受講生が、見た目の若々しさに驚きました。
聞くとギター演奏が趣味で、バンド演奏活動をされているとのこと。確かに社長というより、ロックミュージシャンという方がしっくりくる。そんな印象です。
しかし現場の生々しい話を通して、とても正義感の強い人だということもわかりまた。

石戸さんの話は、質疑を交えながら次のような項目に沿って進められました。
・311に何をしていたか
・社長11年目に向けての会社の方針 情報発信
・阪神大震災との違い
・計画停電の対応
・買占めについて
・被災した大手メーカーや生産者の状況・動き・・・など
今回は、「情報とのつきあい方」が一つの論点となりました。
京北スーパーでは会社の方針として、生産者の苦労話を盛り込むような情報発信に力をいれていること。また石戸さん自身が、Twitterを通じて情報の接し方が変わったこと。そこから、情報をいろんな角度で見て、個人個人がきちんと判断していくことが大事だとお話されました。
「スーパーと流通の現場」については、その生々しい実情をお話しいただきした。
買占めはオイルショック世代が中心だったこと。これも正しい情報の得方や、個人個人の判断にもつながる話です。またモノが一時的にない状況で、最後に大事に なるのは人との関係性。取引先との良好な関係性があるかないかで、商品が入ってきたスーパーと、そうでないスーパーに分かれたそうです。

このような話を受けて、2グループに分かれてディスカッション(意見交換)を行いました。
Aグループの発表
情報の得方と人間性が大事であることが気づき。公平にモノがいきわたるように消費者としてできること、買い物弱者に対応するためにスーパーができることについて提案がありました。

Bグループ
正しい情報共有が大事であること。そしてスーパーが情報発信するだけでなく、人が集まる場、つながる場となる可能性について提案がありました。情報格差について着目しました。
野 田先生は、流通が機械的なモノの移動ではなく、人との関係性でモノが動くことがある点に感心した様子です。また情報の判断という点では、「現代は情報が多 すぎて、個人の負担が増えている」と言い、情報ツールを使いこなせる人とそうでない人の格差について問題提起がありました。
石戸さんから「にんじんジュース」と「トマトゼリー」の差し入れがあり、美味しくて和やかなプログラムとなりました。京北スーパーでも取り扱っている商品です。ありがとうございました。
